四阿山鳥居峠ルート解説
峠は、太平洋と日本海の分水嶺である。ほぼその尾根通しに四阿山へ登るコ−ス。
鳥居峠林道入ロのゲ−トをくぐって淡々と歩く。１キロメ−トル先で左に直角に分かれる林道に人る。
さらに二キロメ−トルで林道終点の広場。
花童子宮跡経由の道は右へ、的岩経由の道は左へ。花童子宮跡への道は樹林の中のゆるい上り道。
右の尾根上に出ると視界が開け東屋がある。
ここからの尾根道は展望と花を楽しめる。　　　二つ目の東屋が花童干宮跡にあり休憩には好適。
道わきにある石祠が、群馬県側にあるにもかかわらず長野県側を向いているものが多いので刻銘を
見ると、高井郡仙仁村、米子村などと、信州側の村名が刻まれている。
考えてみれば、この地が上州とされたのは元禄十五年（１７０２）からで、それ以前は現須坂市域の
旧村の人々が自分の村分として、またそれ以降も入会権を認められて自由に出入りしていた歴史を
物語っている。　三つ日の東屋（古永井分岐）で的岩経由道と合流する。
一旦鞍部に下った後、狭い岩混じりの尾根やコメツガ林の中の長い上りが続く。
笹原の中で左から四阿高原コ−スが合流し、さらに４０ｍ先で根子岳からの道と尾根上で合流すると、
あとはひと上りで山頂。　
◇的岩経由の場合
林道終点から、左手の小さな沢筋に沿ってなだらかな道を上る。
唐松林、やがてミズナラ林を経て、稜線にある的岩につき当たる。
城壁のような、万里の長城のミニ版のような不思議な造形。
的岩から右へ尾根をつたい、分水嶺の景色を楽しんで古永井分岐の東屋に出る。
章文館 『北信・東信、日帰りの山』より抜粋