花の名山・巻機山ルート解説
巻機山塊は、上越国境稜線のちょうど中間に位置し、最高峰の巻機山、割引岳、
そして牛ガ岳の3つのピ−クを総称して巻機山とよんでいる。
古くから機織の神様として信仰を集め、山名もそこからきている。
桜坂の駐車場から、すぐに沢コ−スとの分岐となり、右の林道沿いに歩けぱ、
ほどなく井戸尾根登山口に着く。 しばらくは石のゴロゴロした登山道を登り、
3合目から樹林の中の尾根上の道を快適に歩く。
徐々に傾斜が増してきて、4合目から5合目は、通称「井戸の壁」とよばれる急坂である。
5合目は展望のよい場所で、米子頭山や米子沢が一望できる。
6合目は展望台で、割引岳や天狗岩が堂々とした姿で迎えてくれる。
急な尾根道をどんどん登っていくと、7合目の槍穴ノ段に着く。
目の前に立ちはだかる前巻機山(通称「ニセ巻機」)にさえぎられて本峰はまったく見えない。
7合目から8合目の道はチシマザサの急登で、悪路である。
8合目からはガレ場となり、木道も整備され、歩きやすくなる。
ニセ巻機はもうすぐそこだ。
ニセ巻機から木道を下れば、ほどなく避難小屋に着く。
小屋からひと登りで巻機山の稜線に出る。
ここが山頂だと思っている人がいるが、ここはお機屋とよぱれる分岐点だ、
巻機山山項は稜線を約10分ほど東進したところにある。
時間に余裕があれぱ、さらに牛ガ岳(写真参照)や割引岳へも足をのぱそう。
『山と渓谷社・新潟県の山』より抜粋 |